
音楽劇 三文オペラ 歌舞伎町の絞首台
Die Dreigroschenoper – Am Galgen von Kabukichō
2025.12.17Wed — 12.21Sun
原作:ベルトルト・ブレヒト『 三文オペラ』
翻案:聖児セミョーノフ
演奏/編曲:大野由美子(Buffalo Daughter)
演出:三浦基
プロデューサー・音楽監督:湯山玲子

アウトローたちの救済もモラルもない、
刺激的な音楽劇が、時空を越えて召喚される。
当時新進気鋭の才能、劇作家ベルトルト・ブレヒトと、作曲家クルト・ヴァイルが『三文オペラ』を世に放ったのは、1928年ヴァイマル共和国時代のドイツ・ベルリン。物語の舞台であるロンドンもバブル期で、ともに好景気と退廃気分のまっただ中だった。
しかし、社会の根底ではナチスがその勢力を拡大しつつあった。そんな当時と妙にシンクロするのが、インバウンド景気や株価上昇の一方で排外主義が浮上し、貧富の差がもはや隠されることのなくなった現代ニッポン。
今回の“現場”は昔も今も人々の快楽欲求が交差する歌舞伎町。今となっては懐かしい昭和的な喧噪で賑わう年末、ミュージシャンたちの言霊がかつて行き交った伝説のライブハウスLIQUID
ROOMの跡地であり、現在は格闘技場としても知られる新宿FACEの空間に、「歌の気分」のただ中にて、言葉が解き放たれていく——。
◉物語 Story
札つきの悪党メッキース(マック・ザ・ナイフ)は、乞食の元締めピーチャムの一人娘ポリーと結婚するが、娘を老後の頼みの綱にしていた夫妻は怒り心頭。彼らの奸計にかかり、かつての愛人である売春婦ジェニーにも裏切られて警察につかまるマック。警視総監ブラウンはかつての戦友であり、おまけに彼の妹ルーシーともねんごろになっていたマックは、軽々と脱獄に成功するが……。
配信サブスクでは、救済もモラルもないハードな世界のピカレスクロマンが人気だが、まさに『三文オペラ』はその先駆け。ブレヒト/ヴァイルからしてそもそもジョン・ゲイによる『乞食オペラ』(1728年初演)をもとに創作を行なっており、このテーマの普遍性がうかがえる。殺人・強盗・詐欺が横行するシンシティーにおいて、泥棒・貧民・売春婦・悪徳警官たちは、トラブルに遭遇しつつも何やら上の空で自己肯定感満載なのだ。
都市のダークサイドを描いているはずが、肩透かしを食ってしまうのは、ロマンチックかつ上品、超キャッチーなクルト・ヴァイルの楽曲たちにも一因がある。心ある観客からお叱りを受けそうな、とってつけたようなハッピーエンドは、権力によって生死をもてあそばれる、現代の社会システムを表徴するかのよう。テキトーな筋書きにも関わらず、犯罪者と貧しい者によるオペラという絶大なコンセプトが勝って、見事、300年を生き延びてきた作品なのだ。
約300年上演され続ける
『三文オペラ』の魅力とは?



ジャンルを超えた才能が集結
演出に劇団「地点」の三浦基、演奏・編曲にバッファロー・ドーターの大野由美子という、ともに世界からのオファーが殺到する才能のタッグマッチが実現。プロデュース・音楽監督を湯山玲子が手がける。出演陣は、聖児セミョーノフ、秋吉久美子、もも(チャラン・ポ・ランタン)、大谷亮介、渡部豪太、星田英利、梅垣義明、エミ・エレオノーラ、真洋、松本実、安部聡子など、演劇のみならず、シャンソン・映画・アンダーグラウンド・アイドル・お笑いといった多彩なバックグラウンドを持つ個性が集結。衣装は伏見京子、ヘアメイクは冨沢ノボルというファッション界で名をはせるふたりのビジュアルメイクに、加藤ちかの舞台美術クリエイティヴ、ZAKのサウンドデザインが世界観を創り上げる。
音楽劇『三文オペラ 歌舞伎町の絞首台』
原作:ベルトルト・ブレヒト『 三文オペラ』
翻案:聖児セミョーノフ
演奏/編曲:大野由美子(Buffalo Daughter)
演出:三浦基
プロデューサー・音楽監督:湯山玲子


Seiji Semenov
Momo
Gota Watabe
Emi Eleonola
Satoko Abe
Toastie
Minoru Matsumoto












